里帰り品です。

アメリカではpre-Nipponと呼ばれていたものです。
別名オールドニッポン。
米国関税局は1891年に原産国の裏印を義務付けました。
なのでそれ以前のものには裏印がないと思われていました。
近年の研究で 無印 = pre-Nippon ではなくNippon と同時代という見解になってきています。

古いものなだけに繊細ないい手仕事してます。
この緻密さ 現代で再現しようとしたらお値段は計り知れません。
美術品は古ければ古い程 価値があります。

米国Nippon Collector"s Club会員の母が正規ディーラーから購入しました。

薔薇、金盛上げとアクアビーディングが相まって 豪華絢爛です。
＊盛上げ ケーキのデコレーションのように粘土をしぼって立体的に描いたもの。日本独特のもので、欧米でも「Moriage」といいます。
(Wedgewoodのジャスパーは製法が違います。)
＊アクアビーディング
水の泡のように見える、水色エナメルの点盛り。
(写真をタップしてアップで立体感を見て下さい!!)
職人技に脱帽です。
オールドノリタケの美ですね。

瑞雲のようなコバルトと金が華麗です。
＊コバルトは稀少でイスラムのサルタン達が好み、昔から豪華で高価とされています。

形はビクトリアン。
アールヌーボー期の豪華さを小さいながらも余すところなく伝えています。

幅 16cm 高さ 15cm 奥行 14cm

金彩の擦れはあるものの、デザインと技術から見て、美術館級です。

100年以上前の年代ものゆえ 擦れ、釜傷や「でも白」(当初からの、真っ白ではない生地)にご理解の程お願い致します。

オールドノリタケと同時代のものですので オールドノリタケのタグ使います。

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