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【分類】モクセイ科オレア属の常緑中高木
【学名】Olea europaea ‘St Catherine’
【原産】アメリカ
【樹高】6m-9m
【開花期】5~7月上旬(収穫期9~10月)
【利用】観葉植物、庭木
【耐寒性】-5度
【栽培適地】関東地方以南
【ゾーン】9a-11a
アメリカで作られた品種で果実は小粒~中粒でオリーブオイル向けの品種。果実は丸みのある形です。
葉はよく茂り、やや小さめの銀葉系です。
しなやかな姿が好まれ、人気のある品種です。
乾燥した温和な気候を好む常緑中高木です。
自家受粉の性質があり、1本でも実をつけます。
他の品種と植えるとさらに実付きがよくなります。
流通も少ない希少品種です。上の写真は販売商品ではございません。
※番号の商品をお送りします。
写真は24年10月3日に撮影しました。
木の状態は季節によって変化します。2410a-u
オリーブの栽培
■土壌
一般にオリーブは温暖で雨の少ない乾燥した土地を好むとされていますが、
水分は十分あったほうがよく育ち、特に開花結実期は水分を必要とします。
ただ、根は湿害に弱く、過湿になると障害を受けるので水捌けのよい用土で育てるようにします。
オリーブは浅根性の性質から風に弱く、強風で倒れやすいので十分な防風の備えが必要です。
強風で倒れた場合も、またおこして植え付けると元通り生育するなど適応性のあるところもあります。
多くは鉢植えで販売されていますが、鉢植えでの栽培はあまり良い結果が得られません。
出来るだけ露地植えで栽培されることをお勧めいたします。
どうしても鉢植え栽培にされる場合は、すぐに「オリーブの土」で植え替え、
古い用土はできるだけ取り除くようにして植えてください。
大変水はけのよい用土ですから、水は切らさないように与え、
しばらくは強い直射や強風を避けた場所で 管理してください。
葉が多い場合は、剪定をして水分の蒸散を抑えてやることも大切です。
露地への植え付けは根の張りをよくするために排水のよい用土に深く耕して植えつけます。
腐葉土やパーライトなどを加えるとよいでしょう。
また、酸性土壌を嫌うので必ず石灰分を補給する事が大切で植え付け時にも与えるようにします。
すぐに植え付けする場合は有機石灰の使用をお勧めします。
植えた後は風などで動かないように支柱をしっかり立てて固定することも大切です。
■気候
地中海地方の温暖な気候の地方を原産とする植物ですが耐寒性も強く、-15度程度の温度まで耐えます。
ただ、土壌が乾燥したり、強風の吹きつけるところではそれ以上の温度でも害を受ける事があります。
また、積雪のある地域では枝が折れないような雪害対策は必要です。
一般に関東地方以南での路地植え栽培は問題なくできます。
日光は大変好みますからできるだけ日照時間の長い場所で育てるようにします。
日照時間の短い場所では成長が遅く、ひ弱な成長をするようになります。
■剪定
剪定は樹形を整えたり、風対策のために行いますが、元気に生育している場合はどこからでも不定芽が出やすいので徒長枝や密生枝を間引くように行います。
毎年春の生育前の2月に弱剪定を行います。
オリーブの木全体に日が当たるように込み合った枝や、下向きの枝を間引いて樹形を整えます。
また、根元を覆う下枝もなくして、根元に目が行き届くようにします。
大きくなった木は3年に一度くらい強剪定を行います。同じく2月に樹形の整理と、
木の若返りのために、太い枝を切ります。結果的に木が若返り、以後の実付きもよくなります。
■病害虫
害虫は少ないのですがオリーブアナアキゾウムシを始めとするテッポウ虫の害があります。
根元から出る木屑に注意し、見つけたら表皮をはいで孔を見つけてスミチオンなどの薬剤を注入して殺すか、
ノズルのついた殺虫剤を噴露して、殺します。
穴はツギロウなど「癒合剤」を入れて雨水の浸入を防ぐ等ししましょう。
オリーブは古くから日本に導入されていたにもかかわらず、一般に普及しなかったのにはこの「オリーブアナアキゾウムシ」が原因です。
小さい虫ですが根元に多くの虫が産卵し、樹皮の内側を食い荒らした後、軸に大きい穴を開けて食い進み樹木を枯らせてしまうのです。
これを防ぐためには予防が最も効果的です。
オリーブを植栽された場合は、必ずを高さ1m位までの幹に塗っておくことをお勧めいたします。
病害にはまれに「炭阻病」「斑点病」などがあります。
葉や実に斑点ができて落葉します。
特効薬は無く、枯れ枝や弱った枝を取り除き、全体を風通しよくして置くようにします。
また、窒素肥料を控えて栽培することも大切です。よく日に当てて、風通しよく剪定する。
酸性土壌を改良し、水はけのよい土壌にして元気にすることで回復を図ります。