1920~30年代頃のアンティークカフリンクスです。

当時流行していたアールデコと、日本の伝統文様がミックスされたとても面白い様式で、日本だけでなく海外のコレクターにも人気のデザインです。

薄く繊細な曲線使いは、当時流行していた大陸鉄道や航空機のデザインを踏襲しています。
対して伸びやかな彫刻刀の細工や象嵌の技法は江戸時代から続く彫金師の技。
彫刻刀を筆のように自在に使いこなし、髪の毛などよりはるかに細いごく細の線から勢いを感じさせる力強い線まで、美しい曲線が展開されており、当時の技術の高さがうかがえます。
現代では再現しようと思ってもできない、唯一無二のデザインです。

ハート型の葉は吉祥の文様である葵の葉ですが、スーツに合わせても違和感のないしゃれた雰囲気も漂わせています。


サイズ・・・（およそ）17mm × 14mm

細かな傷と、メッキが一部薄くなっている箇所がでています。
ただ見た目が悪くなっているわけではなく、時代を感じさせるいい雰囲気に育っているように思います。
チェーンもしっかりしています。

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