小紋や紬、デニム着物などのコーディネートをグレードアップさせる、洗練された雰囲気を持つ博多織の半幅帯です。
博多織の老舗として知られる西村織物は、その歴史はもちろん、博多帯としての高い品質と、デザインや配色のセンスの高さで知られる人気の織元です。半幅帯にも、その技術と感性が存分に活かされています。

【ボカシ藤】は、しだれる藤の花を暈しで表した、上品と優雅さのある帯です。
藤の花の暈しは、たて糸の繊細な色の違いで表現しており、博多織の作業工程でも花形と言われる、たて糸を整えて張る『整経』の高い技術が光ります。

博多帯ならではのハリと艶のある帯地は、たくさんのタテ糸にヨコ糸を高密度で織り込んでいるため、しなやかさと丈夫さをあわせ持っています。
また、生地を縫い合わせるのではなくあらかじめ袋状に織られているため、締め心地に安定感があります。帯結びが緩みにくく、一日中美しいシルエットを保つことができます。
裏面には、博多帯ならではのキリリとした潔さのある一本独鈷を配しました。表と裏で全く表情が異なるので、1本の帯が2本分活躍します。

しっかりした帯地で美しい織りの半幅帯は、上質な着物に締めても見劣りしない存在感と華やぎがあります。およそ400cmと長尺のため、多様な結び方で個性を出せるのも半幅帯の楽しいところ。
博多織の半幅帯は、一年中締めることができます。夏は麻着物や浴衣に合わせれば、ワンランク上のコーディネートに。柄ものもすっきりとまとめてくれるので、合わせる着物を選びません。
名古屋帯に比べて、圧倒的に軽やかな半幅帯。どんどん気温が上がるこれからの季節、半幅帯で気持ちも軽やかにお出掛けしませんか。

帯の端の部分はほつれ止めの織り方となっておりますので、その部分を全部内側に折り込み、指でしっかりと折り目を付けてご着用ください。