大きな羽を広げた鷹は、強く勇ましい男子への成長を願う。

現代でも男の子の産着は、立派な武士として飛躍して欲しいと願う武家の思いが文様で表現されています。
「鷹」はその鋭い目と大きな爪が特徴的。
その目で遠くまで見渡し、先を読む力、物事を正しく判断する力を持って欲しい、そしてその爪のようにチャンスや欲しいものをしっかりつかんで離さないようにという願いが込められています。
またその昔武将たちが鷹狩りを楽しんだと言われており、勇ましい武将を彷彿とさせる「鷹」はリーダーシップの象徴でもあります。
右袖に描かれている「打出の小槌」は、むかし話によく登場する願いを叶えてくれる小槌です。
人生において、何事にも困らないようにという願いに加え、敵を打つという意味もあります。
武士として戦いや困難に打ち勝つという願いも込められています。
左袖に描かれているのは「御所車」。平安時代に貴族が移動手段として使っていた牛車を意味し、その時代の繁栄や優雅な様子を表す文様です。
貴族のように品格があり、繁栄の人生でありますようにという願いが込められています。
武士の勇ましさと貴族の優雅さ。
どちらも兼ね備えた品のある聡明な男の子に成長して欲しいという親御さんの願いが表現されたおしゃれな1着です。

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