人生を表したかのように、宝物を乗せた船が荒波を力強く進む。

水しぶきをあげながら進む宝船。
そこに乗っている「宝尽くし」と呼ばれる文様は、人生を豊かにして守ってくれる宝物を描いたものです。
願いを叶える「打出の小槌」「宝珠」、災いから身を守る「隠れ笠」、富の象徴「金嚢」、長寿を表す「丁子」、学問の象徴「巻物」、永遠を意味する「七宝」。豊かで幸せな人生への願いが込められています。
止まることなく寄せては返す「波」は、いつまでも幸せが続くようにという意味があり、船と波はまるで人生を表しているかのようです。
戦いを象徴する「軍配」「矢」「防具」は、戦国時代の男の子は勇ましい武士になることが求められていたことから、男の子の文様として現代も使われています。
「松」は繁栄を意味する吉祥文様です。
1年中緑を絶やさず、青々と繁って、寒さや暑さにも負けずに強く生きる姿から、そのような意味を持つようになりました。
また小さく「鷹」も描かれているところが魅力的です。
「鷹」には遠くまでで見通すことのできる目と獲物をつかんで離さない爪があります。
そんな「鷹」のように、先を見渡し物事を本質まで見極める力と幸福をがちっと掴む力を持って欲しいという願いが込められています。
お子さんへのご家族の愛情が様々な文様で表現されたおめでたい1着です。

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