利休形の端正な形で、節部の染みが見どころとなっております。
ほとんど使用しておりませんのでとてもきれいな状態です。
共筒には『紅葉衣（花押）』、共箱は蓋裏に『銘紅葉衣 紫野剛山（花押）』と署名してあります。共箱裏に『宗秦』と下削りをした竹工師海野宗秦の印が捺してあります。

共筒。共箱。

長さ18.5㎝

＊紅葉衣（もみじごろも）
紅葉襲(もみじがさね)の衣。陰暦9月から11月まで用いる。また、紅葉の散りかかる衣や紅葉を敷きつめたさまのたとえにもいう。もみじのころも。《季・秋》

▢松長剛山（まつながこうざん）＊剛山宗忠（こうざんそうちゅう）
臨済僧。昭和18年大阪府生まれ。建仁僧堂で竹田益州に参禅。同46年より大徳寺塔頭高桐院住職。

【参考文献】
精選版 日本国語大辞典
茶掛の禅語辞典　淡交社

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