【廃盤新品CD3枚組】Jah Wobble /I Could Have Been a Contenderになります。

パンク世代の私にとっては、ジャー・ウォブルは、ストラングラーズのＪＪ・バーネル、ジャパンのミック・カーンと並ぶ、パンク系の３大ベーシストなわけです。この３枚組みアンソロジーでは、おなじみの浮遊感のあるサイケなダブだけでなく、彼のジャンルにこだわらない幅広い音楽性と、センスの良い「質感」を体験することができます。共演ミュージシャンも、ホルガー・シューカイ、ヤーキ・リーベツアイト、エッジ、イーノ、ビル・ラズウェル、シンニード・オコーナー、エヴァン・パーカー、ファラオ・サンダース、バーニー・ウォレル、ハロルド・ブッダと、実に玄人好みのメンツで大変面白いです。こうした「流れ」の中で、ＰＩＬの楽曲（「パブリック・イメージ」、「ポップトーン」、「スワン・レイク」の３曲を所収）をあらためて聴いてみると、当時のＰＩＬの斬新なサウンドに、ジャー・ウォブルのポップ・センスがいかに大きな比重をしめていたのかが、良くわかりますね。しかし何と言っても、楽しいのは、彼の主戦場であったインヴェーダーズ・オブ・ザ・ハートやディスク１における国籍不明のエキゾチック・サウンドです。このなんとも形容しがたいダンス・ミュージックは唯一無比のものです。ＣＤ３枚組みで普通の値段なので、お得用です。彼のベースの愛好家だけでなく、初期のＰＩＬのファンやエキゾチックなダンス音楽が好きな方にもおすすめします。

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